仁義なき戦い

【新仁義なき戦い】ネタバレ結末!あらすじ・登場人物まで徹底解説

投稿日:2019年1月4日 更新日:

映画「新仁義なき戦い」は、「仁義なき戦い」五部作に続く新シリーズとして1974年に公開された実録映画です。

ストーリーは「仁義なき戦い」の焼き直しともいうべき内容ですが、群像劇であった「仁義なき戦い」に対し、本作「新仁義なき戦い」は菅原文太演じる主人公・三好万亀夫の視点で物語が展開していきます。またオリジナルの「仁義なき戦い」に比べるとフィクション部分の比重が重くなっているため、実録映画というよりもアクションコメディに近い娯楽色の強い作品に仕上がっており、「仁義なき戦い」シリーズを観たことのない方でも十分に楽しむことができます。

この記事では「新仁義なき戦い」の詳細なあらすじと主要登場人物の設定について解説していきます。

「新仁義なき戦い」あらすじを丁寧に解説

ここでは映画「新仁義なき戦い」のあらすじを、ネタバレを含めて結末までわかりやすく解説していきます。

プロローグ

山守組々員・三好万亀夫は、病院から出てきた浅田々組長・浅田広人を白昼の往来で襲撃する。三好は山守組々員・坂上元の手引きで空家に逃げ込むが、その夜、空家を訪ねてきた山守組々長・山守義雄から浅田が一命を取り留めたことを聞かされる。

三好は山守に再度浅田の襲撃を命じられるが、襲撃を果たさぬまま逮捕・収監され、長い懲役を課される。その間、山守組は朝鮮戦争の特需に乗って勢力を拡大させたが、組織が膨れ上がると同時に内部では争いの火種がくすぶりつつあった。

出所

山守は自身の妻・利香を伴って獄中にいる三好の面会に訪れ、三好の兄貴分にあたる山守組若頭・青木尚武が山守と反目し、さらには三好の命を狙っていると告げる。三好は後日面会に訪れた青木に対して山守と和解するよう説得するが、山守に深い恨みをもつ青木は聞く耳をもたない。

三好は間もなく出所するが、保護観察所によって居住地を名古屋に制限されたため、三好組組員・北見登ら若衆と共に山守建設名古屋支店に預けられる。山守は青木、坂上元、難波茂春ら山守組幹部と共に三好の放免祝いの名目で名古屋を訪れ、陰で三好に青木の殺害を促すが、あくまでも中立の立場を貫く三好はそれをにべもなく断る。

内部紛争

山守組の内部では覚せい剤の取り扱いをめぐって青木組と難波組で対立が続いていたが、青木を牽制するために広島の海津組を訪れようとする難波を青木組が襲撃、射殺する。

青木に呉を訪ねるように促された三好は、青木を油断させるため弾除けも兼ねて情婦を伴い青木組を訪れる。三好が青木、山守、坂上らと談笑していると難波襲撃の際に命を落とした組員の母親が突然乱入し、青木が組員に難波の殺害を命じたことを暴露する。青木は難波組若頭・野崎満州男と兄弟の盃を交わすことで難波組の残党を押さえ込み、山守体制の切り崩しにかかる。

山守組解散

青木は山守を引退させようとする企みを三好に打ち明けると共に、三好にも引退を迫るが、三好はこれを拒否。青木はその夜、山守組々員・橋八郎を刺客として三好の許に送りこむが、三好に危険を察知され、襲撃は空振りに終わる。

ついに我が命を狙われて激怒した三好は単身で青木組に乗りこみ、松山の緒方組の世話になることを口実に青木から手切れ金を巻き上げる。三好の邪魔がなくなったことを好機とみた青木は、力尽くで山守組を解散させ、山守を引退に追いこむ。続いて二代目難波組々長の座を狙う野崎が二代目候補である関を襲撃し、関に瀕死の重傷を負わせる。

青木襲撃

山守は坂上と手を組んで、野崎の二代目難波組々長襲名式で青木を襲撃する計画を立てるが、警察によって野崎が逮捕されたため襲撃は未遂に終わる。三好は自らの小指を切断して青木組の後ろ盾である海津組に出向き、青木襲撃の根回しをおこなう。

三好のお膳立てにより後に引けなくなった坂上は北見・関らの手助けを得て青木を襲撃する。中華料理店にいるところを襲撃された青木は複数の銃撃を受けながらも逃げ出すが、松葉杖をついた関に銃弾を浴びせられ絶命する。

青木の殺害に大きく貢献した三好は山守に日本一の極道だと絶賛され、山守組に復帰する。

「新仁義なき戦い」登場人物

「新仁義なき戦い」は「仁義なき戦い」と同様に登場人物の関係性が複雑に入り組んでいるため、一見しただけで相関関係を理解することは難しいかもしれません。

ここでは「新仁義なき戦い」の主要な登場人物についてご紹介していきます。

三好万亀夫(菅原文太)

山守組系三好組々長で本作の主人公。役名は変わっているが、「仁義なき戦い」五部作における広能昌三と同じ立ち位置の人物。「仁義なき戦い」の広能とは異なり、本作では初めから周囲の人間に対する猜疑心が強く、権謀術数の渦巻く極道社会で生き抜く強かさを感じさせる。若衆や兄弟分に対する情は厚いが、情婦を弾除けとして連れ歩くなど非情な一面も持ち併せている。モデルは美能組々長・美能幸三氏。

山守義雄(金子信雄)

山守組々長。「仁義なき戦い」五部作から役名もキャストも変わらない唯一の人物であることから、本シリーズにおいて山守がいかに重要なキャラクターであるかが窺い知れる。さまざまな策謀を弄して子分たちを争わせる卑劣さと何かにつけて金を出し渋る守銭奴ぶりは健在だが、懲役中に子分の女房を寝取るなど悪辣ぶりはさらにパワーアップしている。まさに「仁義なき戦い」の代名詞的な人物。モデルは山村組々長・山村辰雄氏。

青木尚武(若山富三郎)

山守組系青木組々長。「仁義なき戦い」における坂井鉄也と同じ立ち位置の人物だが、役名だけでなく演者まで変わっているため、まったくの別人といっても過言ではない。三好の兄貴分にあたるが、その貫禄はもはや親分クラス。懲役中、山守に妻を寝取られたことを強く恨んでおり、山守を引退させるべくさまざまな手を尽くすが、三好を敵にまわしたことが仇となり志半ばに果てる。モデルは山村組幹部・佐々木哲彦氏。

坂上元(田中邦衛)

山守組系坂上組々長。役名は変わっているが、「仁義なき戦い」五部作における槇原政吉と同じ立ち位置の人物。山守の下位互換のような面従腹背ぶりに加えて、本作ではコメディ要素を一身に背負う大役を担っており、山守と並んで本シリーズのマスコット的な存在と化していると言える。青木と反りが合わず、何かにつけてどやされる様は笑いと同情を誘う。山守と繰り広げる兵隊ごっこの場面は必見。モデルは山村組幹部・樋上実氏。

北見登(渡瀬恒彦)

三好組若衆。獄中で三好の舎弟分となる。三好の出所を待つ間は青木組の世話になっていたが、三好の出所後正式に三好組の若衆となった。直情的だが決して頭の回転は悪くなく、三好の良き参謀役を務めている。登場シーンが多い割にはこれといった活躍や失敗は見せていないためか、視聴者に与える印象は薄い。

難波茂春(中谷一郎)

山守組系難波組々長。役名も演者も変わっているが、「仁義なき戦い」における矢野修司と同じ立ち位置の人物。ストーリーの上では重要な役割を果たしているが、登場シーンが多くないため視聴者の印象には残りづらく、人物像も判然としていない。山守に謀反を企てる青木に対抗すべく広島の海津組を訪れるが、青木組の刺客に海津組本部の門前であっけなく射殺されてしまう。モデルは山村組幹部・野間範男氏。

関勝(松方弘樹)

難波組幹部。獄中で三好の弟分となる。三好を強く慕うあまり正式に兄弟盃を交わしていないことに不満をもっているが、腹心である北見を託されるなど三好からの信頼も厚い。難波の敵を取るため青木の命を狙うが先手を取られて青木組の襲撃を受け、瀕死の重傷を負う。しかし最後には命請いをする青木を至近距離から射殺して復讐を果たす。モデルは門広氏。

橋八郎(宍戸錠)

山守組々員。三好とは五分の兄弟分だが、梅毒に脳を侵されて痴呆状態となっているため、ヤクザとしてはほとんど使い物にならない山守組のお荷物。梅毒の感染を恐れた周囲からは腫れもの扱いを受ける中、三好だけが橋と兄弟として付き合っている。青木に唆されて三好の命を狙うが、青木組の襲撃を予測していた三好にまんまと掻い潜られてしまう。愛称は「はっちゃん」。

山守健二(山城新伍)

山守建設名古屋支店長で山守義雄の甥。出所した三好の世話を山守に押し付けられて不承不承ながら面倒を見るも、酔いつぶれた三好組の面々に散々な目に遭わされてしまう可哀想な人物。登場する場面は少ないにもかかわらず、なかなかに印象的なキャラクター。さすがは山守一族。

浅田広人(鈴木康弘)

浅田組々長。役名も演者も変わっているが、「仁義なき戦い」における土居清と同じ立ち位置の人物。登場して早々、三好に射殺されてしまうので人物像は窺い知れないが、親分格らしい貫禄は充分に感じられる。ちなみに、浅田を演じている鈴木康博は「仁義なき戦い 代理戦争」と「仁義なき戦い 完結篇」でも登場早々に射殺されており、存在自体が死亡フラグであるといっても過言ではない。モデルは土岡組々長・土岡博氏。

海津卯之吉(安藤昇)

海津組々長。「仁義なき戦い」における海渡常夫にあたる人物。「仁義なき戦い」では名前だけで劇中には登場していないが、本作では登場シーンは少ないながらも大物らしい貫禄たっぷりの存在感を放っている。モデルは岡組々長・岡敏夫氏。

「新仁義なき戦い」ネタバレ結末

  • 「新仁義なき戦い」は「仁義なき戦い」五部作に続く新シリーズの一作目。
  • 本作は「仁義なき戦い」製作陣によるセルフリメイク作品。
  • シリーズ続編はいずれも完全フィクションのアクション・エンタテインメント。

「新仁義なき戦い」は「仁義なき戦い」五部作に続く、「新仁義なき戦い」三部作の第一作目にあたる作品です。

「仁義なき戦い」五部作の第一作と同一のストーリーですが、群像劇であったオリジナル版に対し、「新仁義なき戦い」はひとりの主人公の視点で物語が展開していくため、物語の全体像が把握しやすくなっています。

「新仁義なき戦い」シリーズは本作に続いて「新仁義なき戦い 組長の首」「新仁義なき戦い 組長最後の日」がラインナップされていますが、続編はいずれも実際の抗争事件を題材としていない完全フィクションのアクション・エンタテインメント作品に仕上がっており、またストーリー上の繋がりもないので、「仁義なき戦い」五部作を未見の方でも安心してお楽しみいただけます。

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