仁義なき戦い

【新仁義なき戦い 組長最後の日】ネタバレ結末!あらすじ・登場人物まで徹底解説

更新日:

映画「新仁義なき戦い 組長最後の日」は、「仁義なき戦い」五部作に続く新シリーズである「新仁義なき戦い」三部作の三作目にあたる作品で、1976年に公開されました。

前作「新仁義なき戦い 組長の首」と同様に、「新仁義なき戦い 組長最後の日」も実話をベースとしない完全オリジナルのストーリーとなっています。また前作を含む「仁義なき戦い」シリーズとはストーリー上の繋がりが一切ないため、シリーズ作品を未見の方でも楽しめる独立した作品に仕上がっています。

本作以降も「仁義なき戦い」の名を冠する映画はいくつか公開されていますが、本作を最後に主演の菅原文太と深作欣二監督は「仁義なき戦い」シリーズから離れているため、本作までを「仁義なき戦い」のシリーズ作品として捉えているファンの方も少なくありません。

この記事では「新仁義なき戦い 組長最後の日」の詳細なあらすじと主要登場人物の設定について解説していきます。

「新仁義なき戦い 組長最後の日」あらすじを丁寧に解説

ここでは映画「新仁義なき戦い 最後の日」のあらすじを、ネタバレを含めて結末までわかりやすく解説していきます。

プロローグ

尼崎市内において、麻薬の縄張りをめぐり河原組と坂本組系米元組で抗争が勃発する。事件の渦中のひとりである米元組々員・中道努はかつて北九州・岩木組の若衆だったが、岩木組若頭・野崎修一の実妹である麻美と結婚を願い出て野崎の逆鱗に触れたため、麻美と共に北九州を追われて大阪・米元組の世話になっていた。

中道が河原組の組事務所を襲撃すると、河原組はその報復に米元組の本部にダイナマイトを仕掛け、米元組々長・米元政夫に怪我を負わせる。

代理戦争

米元組が関西の大組織・坂本組に属しているように、河原組もまた九州や広島の連合組織・七人会に属していた。米元組と河原組の抗争は、坂本組と七人会という西日本を二分する大組織の代理戦争の様相を呈していく。

一方、岩木組若頭・野崎修一は縁談を紹介されるなど、岩木組々長・岩木定春夫妻に我が子のように可愛がられていた。野崎は正業に励み渡世稼業とは距離を置いていたが、岩木組もまた七人会の一員であったため、坂本組と七人会の抗争は野崎にとっても無関係ではなかった。

紳士協定

坂本組若頭・松岡光治は全面的な抗争には乗り気でなかったが、その及び腰の姿勢が坂本組々長・坂本英光の逆鱗に触れたため、やむなく七人会に刺客を送る。刺客は按摩師として七人会の宴会に潜りこみ岩木を刺殺するが、口封じのため坂本組に殺害されてしまう。

野崎は七人会の後ろ盾のもと、岩木の敵を討つべく坂本組との抗争の渦中に立ち、手始めに韓国籍の殺し屋・ジョーに米元の殺害を依頼する。

そんな折、坂本組が九州を訪れて七人会に会見を申しこんだため、野崎はジョーに様子見を命じる。坂本組は七人会に互いの抗争で組長以上を襲撃の対象としない旨の紳士協定を提案するが、野崎からの指示を聞き誤ったジョーが米元の情婦と若衆を殺害し自らも射殺される。

野崎の暴走

事件を知った米元は激怒して紳士協定の反故を申し出るが、七人会は紳士協定に同意し、野崎に坂本組への報復を禁ずる。七人会の命令を無視した野崎は坂本組々長の命に狙いを定め、岩木組若衆を従えて坂本組を襲撃する。七人会は紳士協定を破った野崎に500万円の懸賞金をかけ、野崎は坂本組と七人会の両方に命を狙われる立場に立たされる。

若衆が懸賞金欲しさに野崎の居所を垂れ込んだため、野崎は七人会の襲撃を受ける。すんでのところで襲撃を察知して逃げ延びた野崎は、妹と姪の身を案じて敵対中の中道に北九州に帰るよう促すが、坂本組に恩義のある中道はこれを拒否。中道は白昼の商店街で野崎に銃口を向けるが、運悪くトラックに轢かれて死亡する。

復讐の連鎖

未だ復讐の炎を燃やす野崎は空港で坂本組を襲撃して坂本に重傷を負わせるが、自身も銃弾を受けて警察に逮捕される。あさ美は兄の悲願を助けたい一心で野崎の若衆に体を預けて懐柔し、野崎を病院から脱走させる。脱走した野崎は坂本が滞在しているホテルに侵入し、生死の境をさまよう坂本に銃弾を浴びせてとどめを刺す。

間もなく逮捕され、手錠を繋がれてホテルを後にする野崎は、野崎を非難する七人会の幹部に対し「(命が欲しければ)いつでも取り返しに来い」と嘯くが、その直後、警官隊の目の前で若いヤクザに襲撃されてしまう。野崎は病院へと向かうパトカーの中で、血に塗れた両手をじっと見つめる。

「新仁義なき戦い 組長最後の日」登場人物

「新仁義なき戦い 組長最後の日」は登場人物が多く、その利害関係も入り組んでいるため一見しただけで相関関係を理解することは難しいかもしれません。

ここでは「新仁義なき戦い 組長最後の日」の主要な登場人物についてご紹介していきます。

野崎修一(菅原文太)

岩木組若頭で本作の主人公。組から距離を置いて大人しく正業に精を出しているのでこのままヤクザ稼業から足を洗うのかと思いきや、岩木組々長・岩木定春が坂本組の刺客に殺害されると一転して牙を剥き、日本でも有数の大組織・坂本組の組長の命を狙うという暴挙に出る。親分・子分思いの一面もあるが、基本的には手のつけられない狂犬のような人物で、敵にまわしたくないのは勿論、味方だとしても恐ろしいタイプ。

岩木定春(多々良純)

岩木組々長。実子分の野崎を呼んで酒を酌み交わして将棋を打つ姿は隠居したご老人にしか見えないが、七人会の会合では過去の大博打を声高に自慢し、坂本組を相手どった抗争も辞さない威勢を見せるなど、老いてなおイケイケのヤクザ。七人会の幹部会という名の宴会で按摩師を呼ぶが、按摩師に成りすました坂本組の刺客に殺されてしまう不運な人物。

船田政男(名和宏)

玄龍会および七人会々長。七人会のトップとして岩木をはじめ各組織の曲者たちを束ねる権力者だが、これといった見せ場はない。韓国籍の殺し屋・ジョーが誤って米元組々長・米元政夫の情婦を誤射した際に、宴会中に報せを聞いて激怒した米元がひっくり返した鍋をまともに受けて、頭部に軽い怪我を負った場面が存在感のピークか。

坂本英光(小沢栄太郎)

坂本組々長。還暦の祝いで赤いちゃんちゃんこを身につけてケーキの蝋燭を吹き消すという愛嬌たっぷりの姿を見せつつも、その直後に七人会との抗争に及び腰になる幹部連中を叱りつけるなど、関西一の大組織・坂本組を束ねる大親分らしい貫禄を存分に見せつけている。モデルは三代目山口組々長・田岡一雄氏。

松岡光治(成田三樹夫)

坂本組若頭。七人会との抗争が勃発した際には坂本組の幹部会でいきり立つ米元を制して静観を決めこむも、その及び腰が坂本の逆鱗に触れて同組幹部ともども叱責される。坂本の機嫌を取るため、按摩師に成りすました刺客に岩木を殺害させるが、野崎を激怒させて結果として坂本の死を招いてしまう。己の命を賭して瀕死の坂本を庇うなど親分に対する忠誠心は厚い。

米元政夫(藤岡琢也)

坂本組系米元組々長。野崎にも劣らない武闘派だが、抗争の火種を起こした責任を問われて坂本組を破門されると、警察に自首してすべての責任を被り漢気を見せた。ジョーに情婦が誤射された報せを聞いた際には、激怒のあまりテーブルをひっくり返して場を凍りつかせた。蓄膿症に悩まされているのか、悪態をつきながらも点鼻薬をさす姿にはどこか愛嬌のようなものさえ漂っている。

中道努(和田浩治)

米本組々員で野崎の舎弟分。以前は北九州・岩木組に在籍していたが、妹・麻美との結婚を認めようとしない岩木組若頭・野崎修一に北九州を追われて妻となった麻美ともども大阪に流れ、米元組に身を寄せる。米元に対する強い恩義の念から、坂本組に敵するかつての兄貴分である野崎の命を狙うが、運悪くトラックに轢かれて志し半ばに死する。

中道麻美(松原智恵子)

野崎の妹で中道の妻。兄の反対を押し切って中道と結婚し、芸者や売春婦として中道を支えてきたにもかかわらず、中道が野崎の命を狙っていると知ると野崎の味方をする重度のお兄ちゃん子。野崎が逮捕された際には、若衆に自分を抱かせて野崎の脱走に協力させるなど兄に負けない型破りな一面を見せる。一度は野崎との近親相姦疑惑を否定したが、中道が死ぬと兄の布団に潜りこむなど限りなく怪しい。

ジョー(郷鍈治)

韓国籍の殺し屋。野崎から米元の殺害を依頼されると難なく米元の情婦の家に潜りこむ凄腕の殺し屋だが、情婦と若衆を誤って射殺するという間抜けぶりを見せつけ、坂本組と七人会の関係を悪化させた。とうとう死ぬまでひとことも言葉を発しなかった寡黙な男だが、存在感はピカイチ。

「新仁義なき戦い 組長最後の日」ネタバレ結末

  • 「新仁義なき戦い 組長最後の日」は「新仁義なき戦い」三部作の最終作。
  • 前作に引き続き、本作も実話ベースでない完全フィクションのストーリー。
  • 「仁義なき戦い」シリーズ初出演の顔ぶれが目立つ異色の作品。

「新仁義なき戦い 組長最後の日」は「新仁義なき戦い」「新仁義なき戦い 組長の首」に続く「新仁義なき戦い」シリーズの最終作です。

前作「新仁義なき戦い 組長の首」はシリーズ初のフィクション作品でしたが、本作も主人公・野崎修一と妹・麻美の設定は実話を参考にしていますが、大筋のストーリーは完全なフィクションとなっています。

「仁義なき戦い」シリーズは主人公を演じる菅原文太をはじめ、松方弘樹や梅宮辰夫、成田三樹夫、室田日出男、織本順吉など顔なじみの俳優陣が異なる役柄で複数の作品に出演していますが、本作は和田浩治、藤岡琢也、多々良純、小沢栄太郎などシリーズ初登場となる俳優が重要な役柄を演じており、これまでのシリーズ作品とは一風異なる雰囲気を醸しています。

「仁義なき戦い」シリーズとは繋がりのない独立したストーリーとなっていますので、シリーズ作品を未見の方もぜひご覧になってみてください。

-仁義なき戦い

Copyright© 任侠映画チャンネル , 2019 All Rights Reserved.