ヤクザ映画で活躍した俳優たち【東映からVシネまで厳選】

古くはいわゆる任侠映画からVシネマの人気シリーズに至るまで、これまでに数えきれないほどの俳優がその鬼気迫る演技でヤクザ映画の歴史を彩ってきました。

ここではヤクザ映画の歴史を語るうえで欠かすことのできない20人の俳優と3人の名監督について解説していきます。

誰もが知る世界的なスター俳優から知る人ぞ知るバイプレイヤー、今後の活躍が期待されるVシネマ界の新星まで、主な経歴と代表的な出演作品をあわせてご紹介しているので、ぜひヤクザ映画選びの参考にしてください。

菅原文太

代表作品

  • 仁義なき戦い(全5作)
  • 新仁義なき戦い(全3作)
  • 現代やくざ(全5作)
  • まむしの兄弟(全8作)
  • 県警対組織暴力

菅原文太はその強烈な存在感で東映実録路線を牽引したヤクザ界永遠のスター俳優です。

「仁義なき戦い」シリーズをはじめ「山口組外伝 九州進攻作戦」や「県警対組織暴力」など数えきれないほどの作品で主演を務め、現在におけるヤクザ映画のイメージを形作りました。

ヤクザ映画では血に飢えた狂犬のような役柄――いわゆる「ヤクネタ」を演じることが多いですが、私生活ではモダンジャズを愛聴し、自宅玄関の土間に入りきれないほどの蔵書を積み上げるなど、知的で勉強熱心な人物であったことが知られています。

2015年4月15日、肝不全のため亡くなりました。

高倉健

 

代表作品

  • 日本侠客伝(全11作)
  • 網走番外地(全10作)
  • 新網走番外地(全8作)
  • 昭和残侠伝(全9作)
  • ブラック・レイン

東映以前の任侠映画で数多くの主演を務め、現代に続くヤクザ映画の礎を築いた日本を代表するスター俳優です。

高倉健の演じた寡黙で漢気に溢れる役柄は後のクリエイターに大きな影響を与え、「ゴルゴ13」のデューク東郷をはじめさまざまなキャラクターのモデルになっています。

東映から独立した後は人情ドラマやハリウッド作品に出演するなど表現の幅を大きく広げ、「幸せの黄色いハンカチ」や「鉄道員 ぽっぽや」などの4つの作品で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している他、晩年には紫綬褒章や文化勲章を受章するという快挙を成し遂げました。

2014年11月10日、悪性リンパ腫のため亡くなりました。

梅宮辰夫

代表作品

  • 仁義なき戦い
  • 実録 私設銀座警察
  • 県警対組織暴力
  • 仁義の墓場
  • やくざの墓場 くちなしの花

東映実録路線作品で数々の脇役を務めた名俳優です。

彼のもつ生来の華やかさがなければ、凄惨な描写の多い実録ヤクザ映画がこれほど広く受け入れられることはなかったかもしれません。

ヤクザ映画ファンの間では「仁義なき戦い」で演じた武闘派ヤクザ・若杉寛のイメージが根強いですが、東映最長のシリーズ作品となった「不良番長」では軽薄で女たらしな暴走族総長・神坂弘を演じており、梅宮辰夫は「不良番長」シリーズの神坂弘こそ自身の代表作であると語っています。

また「実録 私設銀座警察」で演じた能天気で女好きのチンピラ・樋口勝を梅宮辰夫のいちばんのはまり役と推すファンも少なくありません。

松方弘樹

代表作品

  • 仁義なき戦い
  • 脱獄・広島地獄囚
  • 実録外伝 大阪電撃作戦
  • 北陸代理戦争
  • 修羅の群れ

東映実録路線作品で数多くの主演を演じた名俳優です。

菅原文太や高倉健が次第にヤクザ役を演じなくなったのに対し、松方弘樹は東映実録路線が衰退後するとVシネマに活動の場を移して晩年までヤクザ役を演じ続けました。

出世作となった「仁義なき戦い」では9歳年上の菅原文太に匹敵する貫禄を演出するため、熱湯と冷水をためた洗面器に交互に顔をつけて顔にシワを作ろうと苦心したことを語っており、役作りに熱心な姿勢が伺えます。

2017年1月21日、脳リンパ腫のため亡くなりました。

渡瀬恒彦

代表作品

  • 仁義なき戦い
  • 実録 私設銀座警察
  • 新仁義なき戦い 組長の首
  • 沖縄やくざ戦争
  • 激動の1750日

東映実録路線をはじめとする数多くのヤクザ映画で脇役を務めた名俳優です。

闘志に満ちたギラギラとした面構えは猛者揃いの役者陣の中でもひときわ強く目を引き、特に「実録 私設銀座警察」で演じたポン中の殺し屋・渡会菊夫はヤクザ映画史上一二を争うクレイジーなキャラクターとして視聴者に大きなインパクトを与えました。

90年代に入るとテレビドラマに活動の場を移すようになりましたが、山一抗争をモデルにした「激動の1750日」では全盛期に勝るとも劣らない迫力の演技で武闘派ヤクザを演じきっています。

2017年3月14日、多臓器不全のため亡くなりました。

安藤昇

代表作品

  • 血と掟
  • やくざと抗争(全3作)
  • 実録 私設銀座警察
  • 安藤組外伝 人斬り舎弟
  • 仁義の墓場

安藤昇は愚連隊系ヤクザ組織・安藤組の元組長です。安藤組解散後は自身の自伝を原作とした映画「血と掟」で主演を務め、映画俳優に転向しました。

その圧倒的な存在感は当時の俳優陣の中でも異色を放っており、「血と掟」以降も「やくざと抗争」シリーズや「安藤組外伝 人斬り舎弟」など、さまざまな作品で自身をモデルにした役柄を演じています。

実録ヤクザ映画で本人役を演じているのは安藤昇をおいて他に例がなく、彼が東映実録路線に大きく貢献したことに疑問の余地はありません。

東映実録路線の衰退後はVシネマにも活躍の場を広げており、自身が企画した「疵 血の黙示録」シリーズでは哀川翔や中野英雄らと共演しています。

2015年12月16日、肺炎のため亡くなりました。

千葉真一

代表作品

  • 仁義なき戦い 広島死闘篇
  • 沖縄やくざ戦争
  • やくざ戦争 日本の首領
  • 日本の仁義
  • 沖縄10年戦争

世界的に高い知名度を誇るアクション俳優です。日本よりもむしろ海外での評価が高く、クエンティン・タランティーノやキアヌ・リーヴスをはじめ数々のハリウッドスターが千葉真一のファンであることを公言しています。

そんな千葉真一ですがアクション映画だけでなくヤクザ映画にも多数出演しており、中でも「仁義なき戦い 広島死闘篇」で演じた大友勝利は「仁義なき戦い」シリーズでも一二を争う人気キャラクターです。

また「沖縄やくざ戦争」ではヤクザ映画史上もっとも強烈なインパクトであるといっても過言ではない壮絶な死に様を演じているなど、その独特の存在感で数多くの作品に貢献しました。

成田三樹夫

代表作品

  • 仁義なき戦い 代理戦争
  • 安藤組外伝 人斬り舎弟
  • 新仁義なき戦い 組長の首
  • 実録外伝 大阪電撃作戦
  • 極道の妻たち

数多くの作品で悪役を演じた昭和を代表する名バイプレイヤーです。

ヤクザ映画で主役を演じることはありませんでしたが、出演した多くの作品で脇役ながら主演を食うほどの存在感をみせています。

特に経済ヤクザを演じさせたら成田三樹夫の右に出る者はなく、ヤクザ映画の歴史の中でもっとも重要な俳優のひとりであることは間違いありません。

1990年4月9日、スキルス胃癌のため55歳という若さで亡くなりました。

小林旭

代表作品

  • 仁義なき戦い 代理戦争
  • 日本暴力列島 京阪神殺しの軍団
  • 大阪電撃作戦
  • 修羅の伝説
  • 民暴の帝王

昭和を代表するスター俳優です。日本のみならず海外、特にアジア圏で高い人気を誇っており、かのジャッキー・チェンやチョウ・ユンファ、ジョン・ウーなど錚々たる映画関係者が小林旭からの影響を公言しています。

その恵まれた体格と柔道五段の腕前からくる自信に満ちた佇まいはまさにスターと呼ぶにふさわしく、「仁義なき戦い」シリーズにおける武田明を筆頭に、小林旭が演じるヤクザの役はどれも本物さながらの貫禄を備えているといえるでしょう。

三代目山口組々長の仲立ちで美空ひばりと結婚したというエピソードからも、小林旭のスケールの大きさと当時の人気ぶりがうかがい知れます。

哀川翔

代表作品

  • ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~
  • DEAD OR ALIVE
  • 極道黒社会 RAINY DOG
  • 極悪 人間魚雷ブルース
  • 修羅のみち

Vシネマの黎明期から数多くの作品で主演を務めている俳優で、Vシネ四天王のひとりにも数えられています。

デビュー当初は路上パフォーマンス集団・劇男一世風靡の一員として活動していましたが、「ネオチンピラ 鉄砲玉ぴゅ~」の主演に抜擢されたことをきっかけに俳優として開花、わずか10年足らずでVシネマの帝王としての地位を確立しました。

哀川翔が主役を演じたVシネマは100本を優に超えており、哀川翔がいなければ今のVシネマはなかったといっても過言ではありません。

白竜

代表作品

  • その男、凶暴につき
  • 白竜(全11作)
  • 首領への道(全25作)
  • 極道の紋章(全20作)

Vシネマや北野映画などの活躍で知られる俳優・ミュージシャンです。

Vシネマ四天王のひとりに数えられるなど今では俳優としてのイメージが強いですが、ミュージシャンとしての評価も高く、デビューシングル「アリランの唄」は大きなヒットを記録しました。

活動の場はVシネマだけにとどまらず、俳優としての出世作である「その男、凶暴につき」をはじめ「みんな~やってるか!」や「HANA-BI」、「アウトレイジ」シリーズなど北野武監督作品の常連としても知られています。

また同名の人気漫画を原作としたVシネマ「白竜」の主演に抜擢された際には、白竜が白竜を演じるとして大きな話題を集めました。

小沢仁志

代表作品

  • 新・仁義なき戦い
  • 太陽が弾ける日
  • 制覇(全20作)
  • 裏社会の男たち(全6作)
  • CONFLICT~最大の抗争~

小沢仁志は芸能界屈指のコワモテを武器に数多くのVシネマに出演している俳優です。

その出演本数はなんと500本を超え、哀川翔、白竜らと並んでVシネ四天王のひとりに数えられています。

拳銃を使いこなせる俳優になるためフィリピンで特殊部隊の訓練に参加、またヤクザ研究の第一人者である溝口敦原作の実録映画に出演する際には役作りのために35キロの増量に挑むなど、役作りに対するストイックさはVシネマ界でも随一といえるでしょう。

また自らの出演作で監督や脚本を務めることもある他、最近はバラエティ番組にも出演するなどマルチな才能を発揮しています。

竹内力

 

代表作品

  • 難波金融伝・ミナミの帝王(全60作)
  • 仁義(全52作)
  • DEAD OR ALIVE
  • 無間地獄 凶悪金融道
  • 炎と氷

「ミナミの帝王」シリーズをはじめ数々のVシネマに出演している俳優で、哀川翔と共に「Vシネマの帝王」と呼ばれているひとりです。

元銀行員というVシネ俳優としては異色の経歴の持ち主であり、銀行員時代の経験を活かして金融業者の役を熱演すると、同シリーズは大ヒットを記録、Vシネマを代表する人気シリーズへと成長しました。

他にも「無間地獄 凶悪金融道」や「炎と氷」などさまざまな作品で金融業者役を演じ、Vシネマにおける金融路線の確立に大きく貢献しました。

本宮泰風

代表作品

  • 日本統一(全36作)
  • 新・日本の首領
  • 修羅の花道
  • 極道忠臣蔵

「日本統一」シリーズの主演として知られる俳優です。185㎝の長身とVシネ俳優には珍しい端正な容貌を武器に、男性のみならず女性からも高い人気を誇っています。

芸能界喧嘩最強説も根強く、アマチュアながら格闘ジムを主催している他、元プロレスラーの舟木誠勝とのスパーリングでタップを奪ったこともあるなど、最強説はかなり有力なのではないでしょうか。

一般的な知名度はそれほど高くありませんが、ネオVシネマ四天王のひとりとして今後の活躍が大いに期待されます。

また俳優の原田龍二は実兄にあたり、2009年には国民的人気ドラマ「水戸黄門」で共演を果たしました。

中野英雄

代表作品

  • 実録・名古屋やくざ戦争 統一への道
  • 実録 広島極道抗争
  • アウトレイジ
  • 裏盃の軍団
  • 半グレVSやくざ

ネオVシネ四天王のひとりとして数多くのVシネマで活躍している俳優です。

不良時代に喧嘩で負けたことをきっかけに哀川翔の後を追って芸能界デビュー、その後はフジテレビの連続ドラマを皮切りにドラマや映画など幅広いジャンルの作品に出演しています。

北野武監督のヤクザ映画「アウトレイジ」とその続編では重要な役柄を演じ、俳優としてのたしかな実力を世間に知らしめました。

最近はプロデュース業にも挑戦するなど、その勢いは衰えることを知りません。

的場浩司

代表作品

  • 実録新宿の顔 新宿愚連隊物語
  • 実録外伝 武闘派黒社会
  • 極道血風録 無頼の紋章
  • 新GONIN(全2作)
  • YOKOHAMA BLACK

コワモテながら端正なルックスで人気の俳優で、本宮、中野らと共にネオVシネ四天王のひとりに数えられています。

「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」をきっかけに芸能界デビューを果たすと、元暴走族という経歴を活かしてさまざまな映画に出演し、俳優としての地位を確立しました。

Vシネマはライフワークであると語っており、地上波のドラマや劇場公開映画に多く出演するようになった現在でもVシネマの製作に関わり続けていることからもその思い入れの深さがうかがい知れます。

山口祥行

代表作品

  • 荒ぶる魂たち
  • 破門
  • 日本統一
  • 覇王

千葉真一が創設したジャパン・アクション・クラブの出身であり、俳優としてだけでなくスタントマンとしてもさまざまな作品に出演しています。

同じくネオVシネ四天王の本宮と共演する機会が多く、北野監督の「アウトレイジ 最終章」でチョイ役ながら共演を果たしている他、大作Vシネマ「日本統一」シリーズではW主演として息の合った演技を披露しています。

これからのVシネマ界を担う重要な俳優だといえるでしょう。

菅田俊

代表作品

  • シャブ極道
  • 殺し屋1
  • アウトレイジ ビヨンド
  • GONIN サーガ
  • 虎狼の群れ

ヤクザ役を演じた映画「殺し屋1」を観たクエンティン・タランティーノに気に入られて「キル・ビル」に出演すると、同年に「ラスト・サムライ」にも出演するなど、海外でも高い評価を得ています。

かつては菅原文太の付き人を務めており、菅田俊という芸名は菅原文太と東映のスター俳優・鶴田浩二、東映プロデューサーの俊藤浩滋から一字ずつ取って名付けられました。

190㎝近い大柄な体格とコワモテから繰り出される低音の効いたダミ声はヤクザのイメージそのもの。ヤクザ映画には欠かすことのできない存在だといえるでしょう。

ビートたけし

代表作品

  • その男、凶暴につき
  • ソナチネ
  • GONIN
  • BROTHER
  • アウトレイジ

言わずと知れた日本を代表するコメディアン・映画監督。

ベネツィア国際映画祭の金獅子賞および特別監督賞など数々の賞を受賞しており、世界的にも大きな影響力をもっています。

一部の例外はあるものの初監督作品である「その男、凶暴につき」から最新作「アウトレイジ」シリーズまで一貫してヤクザの世界を描いていることから、平成以降を代表するヤクザ映画監督のひとりだといえるでしょう。

暴力団の内部抗争を描いた「アウトレイジ」はヤクザ映画としては異例のヒットを記録し、ヤクザ映画の歴史を塗り替える金字塔的な作品となりました。

寺島進

代表作品

  • その男、凶暴につき
  • ソナチネ
  • 鮫肌男と桃尻女
  • BROTHER
  • 殺し屋1

北野武監督映画への出演で知られる俳優です。

松田優作の監督映画「ア・ホーマンス」でヤクザ役を演じてデビュー後、キタノ映画をはじめさまざまなヤクザ映画で活躍しています。

ヤクザ映画の俳優としては珍しい自然体の演技は北野武監督をはじめ業界内で高く評価されており、最近は刑事ドラマで主演を務めるなど活動の場を広げています。

長らくVシネマには出演していませんでしたが、2014年に「流し屋 鉄平」で14年ぶりの復帰を果たしました。

深作欣二

 

代表作品

  • 仁義なき戦い
  • 仁義の墓場
  • 県警対組織暴力
  • 北陸代理戦争

日本を代表する映画監督。

海外メディアが選ぶ日本の偉大なカルト監督ランキングで5位にランクインするなど、海外からも高く評価されています。

「仁義なき戦い」シリーズで実録路線を確立、「仁義の墓場」や「県警対組織暴力」など今なお名作として語り継がれる数々の作品を生み出しましたが、三国事件で知られる「北陸代理戦争」を最後に実録路線から退き、以降ヤクザ映画を撮ることはありませんでした。

2003年1月12日、前立腺がんのため亡くなりました。

中島貞夫

 

代表作品

  • 暴力金脈
  • 実録外伝 大阪電撃作戦
  • 沖縄やくざ戦争
  • 日本の首領
  • 総長の首

深作欣二と共に東映実録路線の確立に貢献した映画監督です。

深作が実録路線の王道をいく作品を数多く撮影したのに対し、中島は総会屋の実態を描いた「暴力金脈」や実際の抗争事件を敗者の視点から描いた「実録外伝 大阪電撃作戦」、和製「ゴッドファーザー」ともいうべきヤクザ映画版大河ドラマ「日本の首領」シリーズなど、どこか一風変わった要素のあるヤクザ映画を得意としています。

「極道の妻たち 決着」を最後に長らく監督業から離れていましたが、2019年公開予定の「多十郎殉愛記」で20年ぶりに監督を務めました。

三池崇史

 

代表作品

  • 新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争
  • DEAD OR ALIVE
  • 殺し屋1
  • 荒ぶる魂たち
  • 極道恐怖大劇場 牛頭

三池崇史はVシネマをはじめ数々の商業映画で活躍している映画監督です。

海外メディアが選ぶ日本の偉大なカルト監督ランキングでは深作欣二を抑えて堂々の第1位に輝くなど、日本よりもむしろ海外で高く評価されています。

幅広い作品を手掛けていますが、Vシネマの帝王と呼ばれる哀川翔と竹内力がW主演を務める「DEAD OR ALIVE」や同名漫画を原作とする「殺し屋1」、ヤクザ映画とデヴィッド・リンチの世界を融合させた「極道恐怖大劇場 牛頭」など、観る者がド肝を抜くような前衛的な作風を得意としています。

中でも「極道恐怖大劇場 牛頭」はVシネマとして初めてカンヌ国際映画祭に出品され、大きな物議を醸しました。

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