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【BROTHER】ネタバレ結末!あらすじ・登場人物まで徹底解説

投稿日:2019年6月30日 更新日:

「BROTHER」は9作目の北野武監督作品として2001年に公開されました。ロサンゼルスでの撮影を主としていることから日英米の共同で製作され、北野武監督の代表作のひとつとして日本のみならず海外でも高い評価を得ています。

北野武監督作品の中では後に製作された「アウトレイジ」三部作に次いでもっともバイオレンス色の強い作品であり、本作が地上波で放映された際には過激なシーンの一部をカットするといった対策がなされたほどです。

今回は「BROTHER」の詳細なあらすじと主要登場人物の設定について解説していきます。

「BROTHER」あらすじ

海外逃亡

仁政会組員・山本は対立組織の襲撃から花岡組々長の命を救うが、組長が山本の言いつけに背いて情婦の許を訪ねたため、待ち伏せしていた刺客に再度襲撃を受け、射殺されてしまう。

警察の介入によって両者は手打ちとなるが、山本の血の気の多さに危機感をおぼえた仁政会は山本の兄弟分である原田に山本の殺害を命じる。

山本に恩義のある原田はホームレスを山本の身代わりとして殺害し、パスポートを偽造して山本を海外へ逃亡させる。

ロスの夜

日本を追われた山本は海外留学中の弟・ケンを頼ってロサンゼルスに渡るが、ケンはロスの不良仲間たちと共に麻薬の密売に手を染めていた。

ある夜、密売組織との取引に立ち会った山本は、ケンが取引相手に殴られたことに激昂し、取引相手に激しい暴行を加える。山本は宿泊するホテルに向かう途中で密売組織の手下たちに拉致されるが、これを返り討ちにするばかりか相手の拠点を急襲し、密売組織を壊滅に追いこむ。

皆殺し

ケンたちが密売組織のバックである地元マフィアとの抗争を懸念していると、山本の許をかつての子分である花岡組々員・加藤が訪れる。

山本はケンとその不良仲間、加藤らを引き連れてマフィアとの交渉に挑むが、交渉は決裂。あらかじめ仕込んでいた拳銃で交渉相手のマフィアを皆殺しにする。

山本らは密売組織の縄張りを横取りして勢力を拡大していったが、ある夜マフィアに拠点で待ち伏せをされ、山本が瀕死の重傷を負う。

加藤の覚悟

山本の身を案じた加藤は、ケンと共にロスの日本人街を牛耳る日系マフィアのボス・白瀬の許を訪れ、自身と兄弟の盃を交わすことを要求する。白瀬に要求を撥ねつけられた加藤はケンを帰してひとりで白瀬の許に引き返し、白瀬の目の前で自分の頭を拳銃で撃ち抜いて見せる。

加藤の覚悟を汲んだ白瀬は、自身の側近・石原と共に山本らの拠点を訪れて加藤の位牌に手を合わせ、加藤の兄弟分として山本の傘下にくだることを認める。

マフィアの意地

山本組の一員となった白瀬は加藤の情念に取り憑かれたかのように破壊の限りを尽くし、山本組の勢力を急速に拡大させていくが、有力マフィアのひとりを殺害したことを契機に抗争は本格化、地元マフィアの圧倒的な武力を前に山本組は壊滅に追いこまれていく。

組員のみならずデニーの一家にまでマフィアの手が及んだことを知ったケンはロスの街から逃げ出すが、山本はデニーと共にマフィアの拠点を襲撃する。

置き土産

マフィアのボスを拉致した山本はデニーの死を偽装した上でマフィアのボスを開放し、デニーに着替えの入ったカバンを渡してロスの街から脱出させる。一方、ケンは逃げ切ることができずにマフィアに殺害されてしまう。

山本が街外れの酒場で休憩していると酒場の外に機関銃を手にしたマフィアたちが集結、山本は酒場の外に出た瞬間に機関銃の掃射を浴びて壮絶な最期を遂げる。

ひとり生き残ったデニーが車で逃亡しながら山本に手渡された鞄を開けると、そこには着替えではなく、麻薬の密売で手にした大金が詰めこまれていた。デニーは泣きながら山本への愛念を叫び、安全な地を目指して車を走らせる。

「BROTHER」登場人物

山本(ビートたけし)

 

仁政会組員。血の気の多さから組織に居場所をなくして海外への逃亡を余儀なくされるが、地元の密売組織を乗っ取るばかりか日系マフィアを吸収し、ロサンゼルスに山本組を打ち立てた超武闘派ヤクザ。地元マフィアに言い放った「ファッキンジャップくらいわかるよ、馬鹿野郎」は映画史に残る名台詞のひとつといっても過言ではない。

加藤(寺島進)

仁政会組員で山本の子分。山本を慕って弟分たちと共にロサンゼルスを訪れ、山本の右腕として山本組の勢力拡大に尽力する。山本の情婦に嫉妬するなど、山本に対する忠誠と愛情には計り知れないものがある。最期はロサンゼルスにおける山本組体制を磐石にするため、日系マフィアの頭目である白瀬の目の前で自らの頭を撃ち抜いた。

ケン(真木蔵人)

山本の実弟。山本の援助で海外留学をしておきながら地元の不良たちと麻薬の密売に手を染める不届き者だが、腹違いの兄である山本と比べればまだまだ可愛げがある。卓越した英語力で山本のロサンゼルス進出を手助けするばかりでなく、加藤亡き後も山本組のナンバーツーとして山本を支え続けた。

デニー(オマー・エップス)

ケンの不良仲間。麻薬を密売する傍ら観光客狩りに精を出していたが、山本に片目を刺されて以降、観光客狩りは自粛している模様。生粋の博打好きで、事あるごとに山本と賭けをしているがそのたびに山本のイカサマに騙されている。山本組で唯一の生き残りだが、その後の消息は定かでない。

白瀬(加藤雅也)

日系マフィアのボス。自分の兄弟分になれという加藤の要求を一蹴するが、山本のために命を張った加藤の心意気に感服し、加藤の兄弟分として山本組の傘下にくだる。はじめは古臭いヤクザの伝統を鼻に笑っていたにもかかわらず、最終的には昔気質のヤクザを自称するまでに。

石原(石橋凌)

日系マフィア。白瀬の忠実な側近として山本組の傘下にくだる。特に目立った存在ではないが、白瀬が地元マフィアに爆殺されると、白瀬の仇を討つためマフィアの拠点に乗りこみ、壮絶な最期を遂げた。

原田(大杉漣)

山本の兄弟分。はじめは仁政会の敵対組織である花岡組の組員だったが、山本の口利きで仁政会の一員となる。仁政会に山本の殺害を命じられるも、偽装パスポートと資金を用立てて山本を海外に逃亡させた。山本とは対照的な穏健派のヤクザだが、雪辱のために仁政会々長の目の前で切腹を演じるなど度胸は相当に据わっている。

「BROTHER」ネタバレ結末

ポイント

  • ロサンゼルスを舞台にマフィアとの抗争を描いたヤクザ映画
  • 「アウトレイジ」三部作に次いで、北野武監督作品の中では特にバイオレンス色が強い
  • 北野武が監督・脚本・主演を兼任し、日本を追われた超武闘派のヤクザを演じている

「BROTHER」はアメリカ・ロサンゼルスを舞台にヤクザとマフィアの苛烈な抗争の様子を描いた映画で、北野武監督作品の中では「アウトレイジ」三部作に次いでバイオレンスの強い作品に仕上がっています。

北野武自らが演じる山本は超がつく武闘派のヤクザですが、自殺的ともいえる圧倒的な暴力でかかわる者に死をもたらす様はヤクザの域を超え、まるで死神のようでさえあります。

凄惨な暴力の応酬を描いていながらキタノ映画特有の叙情的な雰囲気も健在であるなど、「BROTHER」には他のヤクザ映画にはない独特の空気が漂っているので、ヤクザ映画のファンはもちろん普段あまりヤクザ映画を鑑賞しないという方にもおすすめの一本です。

↓アウトレイジについてはこちら。

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