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【CONFLICT~最大の抗争~ 第三章】あらすじ・ネタバレ結末!宿敵鬼塚と天道会の破滅

オールエンターテイメントの20周年記念作品であるコンフリクトシリーズの第三章。大阪を統べる阪王会の鬼塚が天道会に襲いかかります!

本作では天道会の仲間が次々に失われ、沖田には最大の悲劇が!前作の敵である明神の弟や暴虐の限りを尽くす清武三兄弟も登場し、天道会を破滅へと誘います。

最終章(第四章)へ続く伏線が多く散りばめられているので、最新作を見る前に復習しておきましょう!

尚、鬼塚役には名優布博施が怪演。第一章と第二章で明神を演じた哀川翔とは違った悪の魅力に包まれています。

「CONFLICT~最大の抗争~ 第三章」あらすじ

プロローグ

沖田は、妹とその婚約者の三人で顔合わせをします。婚約者の男は沖田を少し怖がっているようですが、沖田は妹を幸せにしてくれるなら結婚を許すと伝えます。

一方、鷲尾は行きつけの焼き鳥で晩酌中。前作コンフリクト2章の傷が癒えないのか、少し具合が悪そうです。

所変わって、豪勢な邸宅。西澤という男の家で、伊達と鉄也が豪華な土産(アンティークの古銃)を渡し、カジノ利権の交渉をすすめます。

上手く締結したように思えましたが、伊達と鉄也が帰った直後に警備員のフリをしていた二人の男が天道会の名を語って西澤も含め邸宅の人間を皆殺しにしてしまいます。

この事件により、天道会のカジノ利権への繋がりは白紙となってしまい、収入面で大きな打撃を受けます。

天道会と阪王会

西澤殺害の濡れ衣を着せられた伊達は逮捕されてしまいます。取調室に穂積が表れ、上からの圧力で伊達は投獄される可能性が高いと告げられます。

同時期に天道会総本部長である大谷が謎の男に襲われ重症を負い、入院中。鷲尾は見舞いに訪れます。そこに穂積が表れ、伊達を強引に投獄しようとする警察官僚の裏には、大阪のヤクザである阪王会がいると教えられます。

阪王会を仕切る鬼塚は元天道会の男でしたが、鷲尾により破門になった経歴を持ち、鷲尾を恨んでいる様子です。鬼塚は計算高い男で、政財界の大物とつながっており、カジノ利権は彼のもとに転がってしまった様子です。

沖田と鉄也は、元天道会織田組の若頭だった前川と出会います。彼の話によると、阪王会は近いうちに韓国のヤクザと盃を交わすとの事。そしてその裏には明神良成の弟である明神秋成と、清武三兄弟という極悪非道な連中が関わっているとの事。

前川は、破門を解いてくれれば、天道会のためになんでもすると沖田に交渉しますが、破門担ったのだから無理だと言います。

鷲尾と鬼塚の過去

若い頃、鷲尾の姉と鬼塚は付き合っていました。しかし鬼塚は粗暴で卑屈な性格をしています。鷲尾の姉に、大金を見せてこれを鷲尾に渡すように告げますが、鷲尾の姉はこんな大金どうやって稼いだんだと疑うばかり。鬼塚は気を悪くして姉に襲いかかりますが、咄嗟に近場にあった果物ナイフで切りつけられてしまいます。

そこに鷲尾が現れ、鬼塚と鷲尾は喧嘩になります。鷲尾は薬物を売りさばいて金を得てヘラヘラと笑う鬼塚に怒り心頭。一方的にボコボコに殴って絶縁します。

鬼塚は別れ際に「これからはヤクザも人情ではなく金を持っているやつが幅をきかせる」と言い、いずれ鷲尾を潰すと宣言します。

沖田の苦難

天道会の本部では今後、どのようにすべきか話し合いが行われます。結局の所、阪王会に下るつもりはないので、抗争となりそうです。

会議の後、沖田と鉄也は二人で落ち合います。沖田の口から組長は心臓病になっていると伝え、鉄也はすこし狼狽えます。

沖田が鉄也と別れた直後、妹の婚約者がボロボロの状態で現れます。沖田が彼を介抱しようとすると、清武三兄弟が現れ、沖田は拉致されてしまいます。

一方、天道会と馴染みの深い武器屋で鷲尾が病状のチェックをしています。出張で検診をしている日野医師によると、命には別状がないようですが、研究対象となってしまうような特殊な病気のようです。

沖田は清武三兄弟の次男と三男に拷問され、足を潰されてしまいます。そこに長男の拓馬が現れます。なんと長男は沖田の妹に婚約者として紹介された男なのでした。

更にそこに明神と天道会を裏切って阪王会側についた前田が現れ、沖田の妹を連れてきます。そして沖田の目の前で暴行し、重機で押しつぶして殺してしまいます。これにより沖田の心は砕けてしまい放心状態に。

鷲尾&鉄也 VS 明神&清武三兄弟

鷲尾の元に明神から電話が入ります。沖田を返してほしければ、一人で来いとのことですが、鉄也とともに駆けつけます。

鷲尾と拓馬が日本刀での切り合いになり、前半は鷲尾が圧倒しますが、心臓病の発作がおきて動きが鈍り苦戦します。その後明神と清武三兄弟、その配下達と乱戦に発展していきます。

鷲尾と拓馬がそれぞれ重症を負ったところで、パトカーのサイレンの音が聞こえて明神側は逃走。鉄也は沖田を開放しようとします。

そこに、半狂乱状態の前田が現れ、沖田を射殺しようとします。撃ち合いの結果、哲也の銃弾により前田は倒れますが、前田の弾は沖田をかばった鷲尾に命中してしまいます。

これにより鷲尾は立ったまま絶命。沖田と鉄也は逮捕されてしまいます。

エピローグ

沖田は妹と鷲尾を失った事で記憶喪失に。武闘派の織田は未だ刑務所の中。最悪の状態になった天道会は、若頭による伊達により解散が発表されます。

鷲尾の姉が鷲尾の主治医である日野が勤める病院に訪れます。日野と天道会顧問弁護士の原島は、鷲尾の遺体を引き取るにはまだ時間がかかると告げ、鷲尾の姉は帰ります。

その後、原島が「これでよかったんですかね、先生」と言い、日野は「こうするしか助かる道はない」と意味深な言葉を残します。

「CONFLICT~最大の抗争~ 第三章」登場人物

鬼塚重考

元天道会のヤクザで、現在は大阪の阪王会3代目会長。利己的で冷徹な性格をしており、若い頃は粗暴でもあった男。鷲尾の姉も含め因縁があり、自分を底辺の人間のように扱った鷲尾を恨んでいます。

彼の手腕により、阪王会は政財界とも強いパイプで結ばれており、強力な力をもっています。

鷲尾君枝

現在はジャーナリストとして活動している鷲尾の姉。若い頃は鬼塚と一夜をともにしたこともあったが、鬼塚の性格の悪さには辟易としており、深く付き合うには至りませんでした。

弟の鷲尾一馬のことを大事に思っており、カタギの身ではあるものの、そこそこ繋がりは保っている様子。

明神秋成

コンフリクト1章と2章で暗躍した明神良成の弟。兄同様、冷徹で残忍な性格をしており、優しさの欠片もなく、服のセンスは派手。終盤に「兄貴は男らしく逝ったのか」と気にしていましたが、たいした男ではないように扱われると激昂したあたり、兄のことは大事に思っていた様子。

清武三兄弟を従えており、反王会の武闘派筆頭とも言えます。

村田勝次

天道会相談役で大谷組副組長。襲われた大谷を病院で見守っています。鷲尾より立場は下ですが兄貴分のような存在の一人。病院が清武浩市に襲われた際には、身を立てにして彼を守ります。

前川雅人

元天道会織田組の若頭。薬物に手を出して破門になっています。薬物を止めて、天道会復帰を願うが相手にされず、阪王会に寝返えります。

清武拓馬

清武三兄弟の長男。沖田の妹に近寄り、婚約者のふりをしていた。10代の頃にはすでに殺人事件を起こしていた様子。

清武浩市

清武三兄弟の次男。スキンヘッドで筋肉質な男。ナイフの扱いが上手く、弟の聖也と比べれば無口な方。西澤邸や病院で暴れまわっていたあたり、兄弟でもっとも武闘派なのかもしれません。

清武聖也

清武三兄弟の三男。口が悪く常にヘラヘラと笑っている気の狂った男。兄たちと同じく、10代の頃から殺人事件を起こしていた様子。

日野義之

大谷や鷲尾の主治医。鷲尾の病状を詳しく知る唯一の男。父の代から天道会とは繋がりがあったようで、関係は深い。

「CONFLICT~最大の抗争~ 第三章」まとめ

ポイント

  • コンフリクト第三章は、「阪王会編」の前編
  • 天道会は解散に追い込まれてしまう
  • 鷲尾が死に、沖田は記憶喪失になる

第三章では、かつて無いほどボロボロになっていく天道会の姿が描かれています。鬼塚率いる阪王会には殆どダメージがなく、大東亜団編以上にキツい印象。鷲尾の死、沖田の精神崩壊、鉄也と織田は刑務所入り。残るは片腕ヤクザの伊達だけとなっています。

コンフリクトシリーズの最終章となる第四章は、第三章の結末から三年後、鉄也が出所するところから始まるので、ここからどうやって反撃に転じるのかが見物ですね!

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